ロゴ

主任司祭より

『献堂一周年』     司祭 加藤 鐡男

2020/04/04


 真駒内教会が新しくなってまもなく一周年を迎えます。計画が持ち上がってから約十年が経ってようやく完成に至りました。その間、信徒たちが知恵を出し合って、完成形を模索しながらいくつかのプランを検討してきました。すぐには実現しませんでしたが、その間、自分たちの新しい教会を、との情熱は冷めることがありませんでした。目の前が公園であり隣接して幼稚園があって、イエス様の大好きな子供たちの声がいつも聞こえる恵まれた環境の中にある教会です。
 決めたプランが一時は頓挫しかけたこともありました。しかし私たちには神様がついています。どんなことがあってもどんな状況でも、私たちの祈りを聞いて下さる神様です。その願いが通じました。その願いが叶うのには十年の時間が必要だったのです。旧教会が増築増築で、土地の利用に無駄な部分がありました。新教会は将来の幼稚園建て替えも見据えて、その並びに建てることにしました。すると公園側の土地が広々として、完成してからは町内からもイベントなどの時に貸して欲しいと言われるほどの駐車場が確保できました。長方形一部二階建て木造のその教会は、冬は暖かく夏は涼しく、光熱費の節約できる建物になりました。足の不自由な人にも大丈夫なようにエレベーターも設置されました。聖堂内部の正面の壁に設置されたキリストの磔刑像は、函館「琢磨工房」で作られたものです。後に燭台も作ってくださいました。
 葬儀や祝日、その他の目的にも使用できるように、扉を開けると聖堂と一体になる部屋も用意されています。
 旧教会で信徒たちの思い入れが深い浅沼神父が設置してくれたステンドグラスは、そのまま生かされて新聖堂にはめ込まれました。
 そして、念願だった教会のシンボルともいえる鐘楼が設置され、それまでテープで録音された音が流されていたのが、本物の鐘が鳴るようになりました。しかもその鐘は、釧路で閉鎖になった新川教会の鐘が移設されて、今は定時にその音を響かせています。
 新しくなった真駒内教会の信徒の適った願いと、閉鎖になって名残惜しい新川教会の信徒たちとの思いが重なり合って、ミサの度にその美しい音色を真駒内教会や周辺の町内に厳かに響かせています。

教会の日々

月別アーカイブ



ページトップ
MENU