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主任司祭より

『息子の結婚式』

2017/02/08 加藤神父


 1月8日の日曜日に息子の結婚披露宴が、東京のディズニーリゾートのホテルで行われました。親戚、友人、勤め先の同僚など総勢80人余りが出席しての披露宴になりました。それに先だって行われた結婚式は、ホテル内の小さなチャペルに60人程が参列し、私の司式で厳かに行いました。

 日本のカトリック教会始まって以来、最初の父親神父による息子の結婚式となりました。チャペルの正面のガラスの組み合わせの棚には小花が飾られ、ロウソクもどきの炎が自動的にゆらめき、儀式書を置くだけの大きさの透明なプラスチックの台の中は花が詰め込まれており、コルプスの無い古めかしく作られた十字架は、何となくそぐわない雰囲気を漂わせていました。オルガニストと聖歌隊と称する二人の女性は、ゴスペルを歌うコーラスの人たちのようなブルーと白の衣装を着けていました。

 これらの事には一言も触れず、私はカトリックの儀式書にのっとって心を込めて淡々と挙行しました。形式主義の見せかけだけの式ではなく、息子のために親として最大のできる限りのことをしてやりたいとの思いからでした。

 時間がオーバーして延長料金は発生しましたが、本人たちの希望で端折らないで儀式書通りやってくださいとの意向に沿いました。説教の中で、父親神父が息子の式をやるのは日本のカトリック史上初めてですというと、「おう!」という声があがりました。

 共同祈願も主の祈りも、出席者全員が唱えてくださいました。私にとっても思い出に残る結婚式となりました。肩の荷が一つ軽くなりました。

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