この世のものを見る目 聖人の教話から 司祭 近藤 光彦
1この世のものは、人にとっては生活のために なくてはならない大切なもの・・健康的な見方があって然るべきものと思うが・・聖人はヒントを語る・・
聖アウグスチヌは、詩編講解の中で語る・・
”この世のものは、人が生活するために使用するもの・・利用するもの・・活用するものであって然るべきもの。神としてたてまつるものではないし、人が仕えるものでもない・・”
ところで全聖書の筆頭、天地創造の物語は、詩の形であるが、中味は、神について、人について、この世のことについての深い教訓である。全てはここから汲み出されるといっていいか!
特に急所は、天地創造の最後の最後に、人を創造し、完成し、後は休息している。つまり、人以外の物は、凡て人以前に創造され、人のため前もって準備されたもの、ということになる! 感謝!
後代、預言者イサヤに、この解説と思われる所がある。要約すれば・・
”神は、天地を混沌として創造されたのではなく、人の住む所として形づくられた・・”111(イサヤ45.18)
言い換えれば、人が生きるために必要なものは、全部先に用意してある。これを使って生きよ・・
更に加えれば、”人が労苦によって得たものを楽しむ事が出来るなら、それも神の恵み。憩い、励ましとせよ”と言っていいか!11111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111(詩104.13~15)(コヘレト3.13)