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主任司祭のメッセージ Message from parish priest

『今年の夏模様』            司祭 加藤 鐵男

2020年09月06日|

今年の夏は、例年とは大分異なったものになってしまいました。お盆を迎えても故郷に里帰りする人たちが、首都圏の自粛要請と自らの用心から少なくなっています。したがって、航空会社、鉄道も予約率が例年の半分であるという日もあるようです。外食産業も影響を受け、椅子席を減らしてソーシャルディスタンスをとっています。回転寿司も夕方からはお持ち帰りのみにするという対応も取っていました。「go・toキャンペーン」も盛り上がりにかけ尻すぼみになりそうですし、まだまだコロナの影響からは当分抜け出せないようです。

また、各地の夏の風物詩となっているイベントが軒並み中止となり、関連する市町村や関連会社への経済的な影響は計り知れません。楽しみにしていた人々は寂しいのと同時に、心に穴がぽっかりと空いたような気持になっている方々が大勢いらっしゃると思います。

教区、小教区も例外ではありません。春先から秋にかけての行事が全て中止となり、残念な思いにじくじたるものを感じますが、これも致し方ないことなのでしょう。合同墓参、札幌地区では使徒職大会、平和祈願ミサなどが中止になり、季節の移り変わりが感じられないような今年の夏になってしまいました。

私たちは、先の見通せないこの状況の中で、何を拠り所として生きていけばよいのか、自問自答を繰り返しています。やはり信仰を持つものとして、最後の最後に頼りにするのは、神様しかありません。私たちの最後の砦なのです。

11「主よ、敵から私を助け出してください。あなたのもとに私は逃れます。み旨を行うすべを教えてください。あなたは私の神です。 あなたの恵み深い霊が平らな地で私をみちびいてくださいますように。」                                                          11(詩編143.9-10)

この詩編の言葉は、もちろんコロナを指しているわけではありませんが、主の基に一旦退き、神を仰ぎ見て適切なご指導をいただきながら、希望と忍耐を併せ持って、前をしっかりと向いて一歩いっぽ歩くことが、私たちの唯一の道なのではないかと思うのです。どうぞ、私たち一人ひとりに主の憐れみと愛を注いでくださるように願ってまいりましょう。

 

 


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