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パトリシアが選ぶお薦めの1冊 Recommended Books

ザビエルに続く宣教師たち「神父さま、なぜ日本に?」 

日本で宣教して下さっている宣教会、修道会の神父様達の神様との出会い、召命、日本へ導かれたこと、日本での生活等々、神父様たちの歩みが、ご自身の言葉で書かれています。

それぞれの司祭が日本のどこかで、日本人のために働いて下さっていて、読んでいくと、頭が下がる思いです。私自身、子供の頃から宣教師と出会い育てられました。子ども時代の友人と出会うと、その当時の神父様の話がでますが、私たち一人ひとりが「本当に愛された」と今も思っているのです。そして、私たちの心の中に豊かな思い出を残してくれています。この本を読んでその事を改めて感じています。

この本の中で、北海道の旭川地区で長く働いて下さっているマンフレード神父様が登場しています。

苦労されたこともたくさん書かれていますが、神父様に出会った子供たち学生たちは、私が子供時代に感じたように「私は本当に愛されている」とその時には、気づかなくても大人になって、それなりの年令になると感じているだろうなと想像ができます

神父様の宣教の歴史を読むと、神父様の愛の深さが想像できます。

神父様は本の中で、私たちの信仰のあり方、福音宣教についても話されています。「福音宣教の中心はキリストを人々に紹介することです」とあります。それは司祭でなくても、信徒一人ひとりができます。と神父様はずっとおっしゃっています。そこで、「あれ!?」「私は、誰かに紹介できるほどキリストを知っている?」とふと考えてしまいました。

神父様は、分かち合いの提案をされています。私も最近、義務的な事でしたが、分かち合いに参加する機会に恵まれました。その時間は、お互いに、自分の持っている物を提供し、そこにいる相手からは、相手の持っている物を与えてもらう。分け合う時間、機会となりました。その体験を通して、神父様のおっしゃる〝ほんとうの信仰の分かち合いは、互いに生かしあう〟という言葉が、キラッと輝いていました。

神父様は今後の教会への提言もされていて、その中で、このように話されています。〝自分の中に刀を向け、心を見分け、変えるもの、変えなくてはならないものを見分ける。聖パウロの刀と同じです。識別する。痛くても現実として認める。〟この言葉を読んでいると、四旬節の過ごし方の大ヒントが隠されていると思います。

マンフレード神父様を含め15名の司祭のお話があります。きっと、新しい扉を開ける「カギ」が、その中にはたくさん散りばめられています。私たち一人ひとりに、神様が伝えたいメッセージがあると思うのです。神父様たちの言葉を通して聴いてみませんか?

更新日:2023年3月17日


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執筆者

パトリシア

本が大好きな広報部員。夏は十勝にある広大な農地で畑仕事に精を出し、札幌と十勝を行き来しながら、晴耕雨読の日々をおくっています。
洗礼名について/パトリックの女性名。聖パトリックはシャムロック(アイルランド語でクローバーの意味)が象徴。アイルランドの守護聖人。



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