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主任司祭のメッセージ Message from parish priest

『聖カルロ・アクティス』      司祭 ミカエル 森田 健児

2026年02月02日|

昨年9月にイタリア人の15歳の青年が聖人に挙げられました。カルロ・アクティス。日本ではまだそれほど生涯が知られていないかもしれませんが、海外ではかなり人気があります。今後、重要な聖人になってくると言われています。亡くなったのは2006年ですから、紀元2000年代を生きたはじめての聖人となります。デジタル時代の聖人であり、テレビゲームを愛し、サッカーを愛し、友人を愛し、貧しい人を大切にし、しかし何よりもキリストに心引かれ、ご聖体に心を引かれ、生涯をキリストにぴったりと寄り添って生きることを目的とし、駆け抜けた青年です。

「何をした聖人か」と聞かれたことがあって、答えに窮したことがありました。特筆すべきことと言えば、ご聖体についての世界中の奇跡を紹介するウェブサイトを立ち上げたことでしょうが、他の聖人たちの事業に比べれば、さほど大きなことではないかもしれません(しかしフォロアーは1000万人単位でいたということです)。生前、どれほどの人が彼の聖性を理解していたかは知りません。しかし彼の死後、彼の取次ぎによって多くの奇跡や恵みが報告され、また彼の遺体は12年後に掘り出されたときに腐っていませんでした。今は彼の愛したアシジの地で、聖堂の中に安置されて、多くの巡礼者が訪れています。彼の聖性を神が証明なさったのでした。

彼の真実は彼の死後次第にわかってきます。母親であるアントニアの証言は大変重要なものです。実は母親のアントニアも父親のアンドレアもあまり信仰のある人ではありませんでした。教会にもあまり行っていませんでした。カルロの生まれる前のある日、彼女は夢を見ます。「私はあなたの息子です。私はあなたを天国に連れて行きます」という声を聞きます。彼女はカルロについてのいろいろな不思議な夢を見ていますが、当時は彼女には理解できませんでした。しばらくたってからその意味がわかったり、カルロが亡くなった後にその意味がわかってきます。両親はカルロのおかげでミサに通うようになり、信仰を取り戻したのでした。今では大変熱心な信者で、深い信仰をもっています。カルロの聖性は両親からのものというより、神から現代の世界に与えられた特別の賜物、と言えるのではないでしょうか。

カルロの言葉の中に、「神をお喜ばせしないような時間を過ごしたことは一瞬もありませんでした。」というものがあります。これは大変なことだと思います。またテレビゲームのために使う時間は一週間に一時間だけでした。一日に一時間ではなく、一週間に一時間です。

彼の模範は私たちにこう語ってくれます。「今の時代にも神に従っていくことはできます。テクノロジーやさまざまなものが発展しても、若者が聖なる生きかたをすることは可能です。」カルロの生き方や信仰の中に、現代を生きる私たちが参考にできるものがいろいろあります。今後多くの恵みが世界に注がれ、とりわけ10代の若者たちに成聖の恵みが与えられると言われています。


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