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主任司祭のメッセージ Message from parish priest

『アフリカカトリック教会の重要性について』     司祭 ケン・スレイマン

2024年10月01日|

8月の中で、私は2回目のアフリカカトリック教会の訪問をすることができました。それは私の国際カトリック看護協会の任された仕事の関係で行きました。6年前に南アフリカのスワジランド王国に1週間訪問して滞在していました。今回はケニアのナイロビ教区を訪問し、滞在しました。この2回の訪問から得た印象は、神様からいただいた喜びとカトリック教会に対する尊厳の気持ちを感じました。この短い論文の中で、アフリカの大切なカトリック教会の貢献について皆さんと共有したいと思います。

なぜアフリカのカトリック教会が大切だと皆さんは考えますか?それは現代、2億3千万人のカトリック信者がアフリカの各国に住んで生活しているからです。それは世界のカトリック信者の1/6を占めています。本当に素晴らしいですね。また、ナイジェリアの国の中の神学校は世界の中で一番大きな神学校です。そのため、アフリカから世界中の様々な場所に神父として仕事をしにいきます。アフリカ出身の神父が一番多く仕事をしている場所はアメリカです。100年前にアメリカの宣教師たちがアフリカに行って福音宣教をしましたが、現代では、アメリカの神学生が少なくなり、アフリカの神父たちがアメリカを助けるためにたくさん来ます。それはとても感謝すべきことがですが、この弱点はアフリカで働く神父が少なり、ブレインドレイン(頭脳流出)になってしまうことです。アフリカ教会の歴史は2000年前から始まりました。西暦50年にエジプトのアレクサンドリアは最初のカトリック教区を創立しました。マルコ(マルコによる福音書)が最初の司教様だったそうです。また、エチオピアで福音宣教を行ったのは天使を通してフィリポ助祭でした。そしてエチオピアの宦官に洗礼を授けたそうです(使徒言行録8:26-40)。アフリカでの福音宣教は1世紀から始まりましたが、6世紀にイスラム教が誕生し、北アフリカで大きな影響をもたらし、キリスト教信者は南の国へ避難していったそうです。しかし東洋の教会はまだ北アフリカでも多く残っています。

実は、旧約聖書によるとアフリカはカトリック教会にとってとても大きな貢献をしたことがわかりました。例えば、アブラハムとサラは生き残るためにアフリカにきました(創世記12:10-20)。またエジプトのヨセフの物語(創世記37-50章)もありました。彼の役割のおかげでユダヤ人たちは420年くらいエジプトで安全に生活することができました。そしてこの歴史からモーゼがエジプトで生まれました(出エジプト2-15章)。ソロモン王の時代は、シェバ女王がエチオピアから新しい神殿をみるためにエルサレムに訪問したそうです(列王記上10章)。もちろん新約聖書の中では、聖家族がヘロデ王の迫害から逃れるためにエジプトの避難所で10年くらい生活していたそうです(マタイ2章)。本当に、わたしたちはアフリカに感謝をするべきですね。

皆さん、私はカトリック北1条教会の英語のミサの担当です。約15年前から北大の留学生のプログラムを通して、アフリカのカトリック信者たちが教会に熱心に参加していることを感じていました。現在は20~30人くらい来てくれています。彼らは自分の信仰と喜びを通して教会に貢献を与えています。彼らは純粋な信仰生活を日本で送っています。どうぞ皆さん、カトリック信者として、兄弟姉妹として同じ心をもっておもてなしをしていきましょう。

 


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