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主任司祭のメッセージ Message from parish priest

ケン神父の6月のメッセージ     司祭 ケン・スレイマン

2024年06月03日|

6月は私たちにとってとても大切な月です。それには2つの理由があります。1つ目は、6月15日は私ケン神父の誕生日です。おめでとうございます!2つ目は、イエス様の御心の祝日があるからです。私はイエス様の御心の月に生まれて嬉しく思います。しかし、今年の喜びは2つの戦争によって、少し薄らいでいます。母の日の夜に、私はフランシスコ教皇様のニュース番組でのインタビューを見ました。彼も現在のこの世界の戦争の雰囲気に深く関心を持たれています。インタビューの中で、彼は毎晩ZOOMを使用して避難民と会話しているそうです。これは避難民の信者たちを勇気づけるためです。その中で彼がショックを受けていることは、子供たちが笑顔を失っていることです。この教皇様のインタビューを見て、私はとても寂しい気持ちで溢れました。そして私たち日本に住んでいる信者たちが、この辛い現状を支援するために何ができるか考えました。私たちは笑顔を持ち続けるべきです。今回のメッセージは、笑顔についてのカトリック教会と聖書の歴史について皆さんと共有したいと思います。

数年前、カトリック月寒教会の信者たちにフランスの巡礼に行きました。ルルドと聖ベルナデッタのネヴェア修道院にも行きました。どちらも無原罪のマリア様の御像があります。そして、ツアーガイドさんからおもしろい話を聞きました。ルルドにあるマリア様の御像は笑顔ではなかったので、聖ベルナデッタはそれに満足していませんでした。そのため修道院でベルナデッタの強い想いで、マリア様の笑顔の御像を造って庭の中に置いたそうです。ベルナデッタにとってマリア様の笑顔は大切でした。なぜならベルナデッタはマリア様と話す前に、マリア様がベルナデッタを笑顔で迎えたからです。私個人の体験ですが、ルルドに2回行きましたが、ルルドは聖なる雰囲気があり、自然と笑顔が溢れる場所で帰りたくないと思う場所でした。とても神秘的な気持ちになったのを強く思い出せます。もう1度行きたいと思います。

聖マザーテレサにとっても笑顔は大切なものでした。彼女は自分のシスターたちに笑顔は愛の業であると教えました。彼女は多くの国で活動したので、言語はわからなくても、笑顔は重要なコミュニケーションであると学びました。2016年、フランシスコ教皇様は列聖式での説教の時に、マザーテレサの笑顔について話しました。教皇様は「彼女は、言葉はわからないけど、笑顔で接することで彼女の愛の心を現すことができる。」と言いました。

最後にイエス様の笑顔について考えましょう。福音の中でイエス様が笑顔であった箇所は記録されていませんが、2回泣いた箇所が記録されています。「ヨハネによる福音書11章31節」と「ルカによる福音書19章41節」です。しかし、イエス様は愛いっぱいの人格者であったので、彼は笑顔であったと私ははっきりと信じています。例えば、御復活の後でマグダラのマリアに初めて会った時に、彼は彼女に微笑みかけたのではないでしょうか?また同日、弟子たちに会った時に、部屋の中で笑顔であったのではないでしょうか?またイエス様は子供たちとハグしていたときに、彼は笑顔であったのではないでしょうか?そしてカナの婚礼の時に、自分の初めての奇跡を行った後に、母親に笑顔を見せたのではないでしょうか?イエス様は皆に笑顔でいないさい、という掟はありませんでしたが、山での説教の時に、「あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。」と言いました。

旧約聖書の中でも笑顔について31箇所ほど記録されています。それは笑顔より喜びの雰囲気で記録されています。その中でモーゼは国民を勇気づけるために、「主が御顔を向けてあなたを照らすように。」(民数記6章25節)と言ったそうです。この内容から、神様が私たちに笑顔を向けてくれるので、喜びが溢れます。これは私たちの召命でもあります。お互いの愛を贈るために言葉の前に笑顔でいることが大切です。この世にイエス様が来られた召命は、神様の愛を体現するためでした。私たち現代のカトリック信者たちもこの召命を続けるために、愛を共有する時はマリア様と聖マザーテレサとイエス様と同じように笑顔でいましょう。ありがとうございました。


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