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主任司祭のメッセージ Message from parish priest

『主のよびかけ』         司祭 加藤 鐵男 

2021年03月07日|

少年サムエルはエリのもとで主に仕えていた、で始まるサムエル記3章は、三度の主の呼びかけに、「お話しください。僕(しもべ)は聞いております」と素直にこたえるところから始まっています。やがて、成長したサムエルは、人々から信頼され主の預言者であることを認められました。

私たち司祭の召命は、直接的に主の言葉を聞くことはなくとも、間接的にあるいは、内的に主の言葉を聞いていたことが、かつてあって、それに応えた結果なのかもしれません。今年で司祭になって十三年が過ぎます。まだまだペイペイの域を出ませんが、人間が古いものですから、信徒の皆さんには誤解を与えているとするなら申し訳ありません。

真駒内教会に住んで協力司祭として、私と共に司牧して下さっておられる近藤神父様は、今年の三月で叙階のダイヤモンド祝を迎えます。六十年の長きに渡って、人生に三分の二を教会にお捧げしてくださっています。頭が下がります。新田におられる谷内神父様とは同期の叙階だそうです。お二人の司牧において、どれだけの人々が救われたことでしょうか。きっとお二人ともユニークな神父様方ですから、人々への司牧も大変ユニークな仕方だったのではないかと想像されます。これからも、健康には気を付けて、司牧現場で働いて欲しいと願っています。

そして、今年は数年ぶりで神学生が誕生します。しかも教区が養成する初めての外国人であり、ベトナム人の神学生です。かつて技能実習生として、日本で数年働き、ある程度日本の状況も理解し、二つの修道会にも体験入会をし、霊性も学び、司祭職も単なる憧れだけではなく、日本の教会のために働く覚悟を持っています。日本では、これから益々ベトナム人の受け入れを進め、将来は現在の数倍になることだって考えられます。その時の重要な存在になるにちがいありません。

主の呼びかけに、様々な人たちが応えられたように、これからは益々国際的になって、色々な国の人たちが日本の教会の中で働く時代がやって来るに違いありません。教皇フランシスコが呼びかけておられるように、平和はすべての国の人々が手と手とを取り合って交わりを持つことによって実現していきます。早くその平和が実現しますように祈りましょう。


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