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主任司祭のメッセージ Message from parish priest

『円山パート2』    司祭 加藤 鐵男

2020年07月05日|

今回の騒動で教会活動は休止に追い込まれて、信者の皆さんは歯がゆい思いと、早く再開できないものか、しかし感染も恐ろしいというジレンマの中で過ごされていることだろうと思います。私自身も皆さん以上にそれを感じながらも、先々の教会活動についてあれこれと思案しているところです。

こんな状況の中で、私の癒しとなっているのが円山散歩です。教会から円山公園の中を通り、大師堂の前から登り始めて動物園コースを降りてきて、もと来た道に合流し教会に戻ってきます。およそ二時間の一周散歩コースです。ここを歩くのも二桁の回数になりました。暑い日には汗だくで教会到着です。
標高225メートルの低山ながら、楽しみ方もいろいろです。八十八体の石の観音像を一番から八十八番まで探しながら登るのもいいでしょうし、健康のために毎日登っている人もいるようです。
円山原始林は、大正時代に国の天然記念物に指定されています。街場からこんな近くにあるにもかかわらず、多種類の小動物が生息し、私たち人間を楽しませ癒してくれます。ある日、動物園コースと大師堂との合流地点近くの樹齢数百年の大木のところで、シマリスのつがいが登山道を挟んで両側の太い枯れ木に、それぞれ乗っかって遊んでいるのを見かけました。人慣れしているのでしょう。近づいてカメラを向けても平気で遊んでいました。小さな子が珍しそうに眺めている姿に、思わずどっちも可愛いと声を出しそうになりました。
また別の日には、公園内の池でカルガモの母子に遭遇しました。六匹のカルガモの子の後ろを、ゆっくりと放物線を描きながら見守るようについていくその母子のしぐさを、ただ黙って見ているだけで癒されました。池の淵で見ている母子連れも思わず「可愛い」と声を出してスマホに収めていました。

「すべて重荷を負って苦労している者は、私のもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう」(マタイ11.28)とイエスはおっしゃいます。私たちが日々の生活の中で、様々な問題を抱えて苦しむ姿をよく見ていてくださる主イエスです。その大きな手で救って下さる神の愛に触れて癒されることに、無上の喜びをもって困難試練に立ち向かっていく私たちでありますようにと願わずにはいられません。


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