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パトリシアが選ぶお薦めの1冊 Recommended Books

今、目の前のことに心を込めなさい

「あなたの苦しみは、あなただけのものではありません。隠す必要はありません。私たちには死ぬまで固有の使命に基づいたいろいろな課題が起こってきます。それを乗り越え、ひと回りもふた回りも大きくなるのです。物事には、良いとか悪いとかはありません。それをどう受け止め、どう使うかは、あなたの選択なのです。」この言葉がカバーの折り返しに書いてありました。〝生きづらい世の中〟簡単にいうとそういう言葉でひとくくりにされていますが、多くの方が〝大変な世の中〟と感じているのではないかと思います。

「人を変えることはできない」とはよく耳にする言葉です。この本には「自分を変える」「生きやすくする」ヒントが書かれています。「なりたい自分になる」北京オリンピックで、カーリングの藤沢五月さんが、リンドコーチに「BE SATUKI」(五月らしく)と手に書いてもらっていましたが、「わたしは何者?」「どうすることが、私らしいの?」と問われると、そんなに簡単に言わないでよね。または、そんなこと考えてもいなかった。難しそう。と思ってしまうかもしれません。以前、シスター鈴木は、真駒内教会の講演会で「小公女」(バーネット作)のセーラの生き方について話をされました。セーラは誰に対しても同じ態度であり、環境が変わっても自分自身は変わりません。自分自身を変えません。みなさんご存知と思います。この本ではセーラのように生きるためには、どのような方法があるか。今を生きる私たちにわかるように、書かれています。

「私」「私自身」を甘やかすのではなく、本当に世話をする。大事にすることが、どんなに大切で素晴らしいことか。それと同時に、誰かのために時間を使うこと、親切にすることが、自分自身、私に素晴らしい影響をもたらすか。私だけではなく、地球上の、また宇宙のもの達とつながっている私を発見できます。それは幸せへとつながっていきます。私だけの幸せではなく周りにも広がる幸せです。アクシデントが起きても、自分のせいでも誰かのせいでもなく、淡々と受け入れ次につなげていける。この本の中には、そのコツみたいなものがあります。シスター鈴木の、誰もがみんな幸せになってもらいたいという思いが伝わってきます。

自分のためだけではなく、誰かのための助けになる事が、自分の幸せに導いてくれると何度も出てきます。自分の幸せは、自分のためだけではないということです。

若い頃の過ごし方が、自分を作っています。若い時というより、日々の過ごし方です。自分を甘やかさず鍛錬していくことが、将来の自分自身を豊かにしてくれるし、幸せにしてくれる。

以前、真駒内教会の主任司祭だった波野神父様が「どんな自分になりたいの?」この問いかけをよくされていました。ここに戻って、ゆっくりじっくり過ごしていきたいと思うのです。

この本の中には、たくさんのおすすめの言葉、行動の起こし方が出ていました。たくさんありすぎて書けないので、どうぞゆっくり手にとって、お読みください。この本は、同じ海竜社から出ている『奇跡は自分で起こす』と『幸せになる9つの法則』より抜粋し、再構成された本のようです。こちらの2冊も興味深いです。

 

聖心会シスター 鈴木 秀子 著
海竜社 刊
1000円+税

更新日:2022年3月7日


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執筆者

パトリシア

本が大好きな広報部員。夏は十勝にある広大な農地で畑仕事に精を出し、札幌と十勝を行き来しながら、晴耕雨読の日々をおくっています。
洗礼名について/パトリックの女性名。聖パトリックはシャムロック(アイルランド語でクローバーの意味)が象徴。アイルランドの守護聖人。



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