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パトリシアが選ぶお薦めの1冊 Recommended Books

祈るように生きる マザー・テレサと共に

本書は、キリスト教放送局日本(FEBC)で放送されたラジオ番組「祈るように生きる-マザー・テレサに導かれて」が元となっています。

マザーに導かれて、マザーを同伴者として自分の心の中を旅します。心の中の旅なので、今まで自分が体験してきた事を思い出し振りかえりをしていくわけですが、同じ事柄であってもを変えていくならば、新しい気づき、恵みがあります。その過程で苦しい思いをすることもありますが、必ず神がそこにいらっしゃる事にも気づかされます。そして、心から神への賛美と感謝が生まれ、この旅を続けていくうちに、少しずつその賛美と感謝が深められていき、そのことから神と私の関係も変化させられて、それは人と私との関係にも及んでいきます。

具体的にはこの本は、マザーの言葉から始まります。マザーの所で、ボランティア活動をしていた著者片柳神父様の、その言葉の裏付け、補足があり、そこから読み手の私たちは、マザーの言葉を深く知る事ができます。そして、今の自分と照らし合わせていきます。納得できたり、自分の未熟さ、甘さを知る事だったり、喜んだり、涙したり、そのような旅を16日間続けます。毎日旅の終わりにその日旅したことを片柳神父様の言葉を手がかりに、神と共に振り返り、祈り、み言葉を味わいます。そのページごとの写真に助けと慰めを見出します。

 

私たちは、いったい何に、どこに向って一生を過ごしていこうとしているのでしょう?どんな自分になりたいのでしょう?どんな宝を見出したいのでしょう?

 

心の中にある怒り、喜び、哀しみなどの心の有様が本当のところは、自分が考えている事と別のことが原因だったりすることがあります。その事に気づかされると、感情がおちついて凪のようになることがあります。

このマザーとの旅は、私たちの存在は神さまの愛の中にあることを知る旅になります。

 

※文中、マザーと書いてある所は、マザー・テレサのことです。

マザー・テレサは1910年、マケドニアのスコピエで生まれる。1928年ロレッタ修道会に入会。インドに派遣され、学校で教えていたが、1948年、貧しい人々の中でも最も貧しい人への奉仕を目的とする「神の愛の宣教者会」を設立。1979年ノーベル平和賞を受賞する。2003年、ヨハネ・パウロ二世によって列福された。1997年マザーはなくなったが、「神の愛の宣教者会」の数多くの司祭・シスター・ブラザーが現在も世界各地で働いている。

 

※この本の2年ほど前に「祈りへの旅立ち-マザー・テレサに導かれて」という本が出版されています。こちらの本の始めに「旅立つための準備」という項目があって、こちらを参照になさると、よりよい旅になるかもしれません。

 

 

片柳 弘史 S.著/ドン・ボスコ社 刊/1200円+税

更新日:2016年4月2日


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執筆者

パトリシア

本が大好きな広報部員。夏は十勝にある広大な農地で畑仕事に精を出し、札幌と十勝を行き来しながら、晴耕雨読の日々をおくっています。
洗礼名について/パトリックの女性名。聖パトリックはシャムロック(アイルランド語でクローバーの意味)が象徴。アイルランドの守護聖人。



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