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パトリシアが選ぶお薦めの1冊 Recommended Books

気合の入ったキリスト教入門Ⅱ イエス登場!

Ⅰに続いてⅡを読みましたが、「読んでよかったな。」と思いました。

モーセの時代から、ユダヤ人たちは多くの失敗と挫折、従順と反抗、罪と立ち帰りを繰り返します。このようなことを通して、「神と共に生きる」こと「神体験」が人間の心の中に蓄積されていきますとありました。

自分自身をふり返ってみても、同じことが言えます。様々な出来事を通して、特に人の目から見ると、マイナスと思われることから神は善を引き出してくださいます。人はよく「だいじょうぶ、大丈夫!」と言ったりしますが、神体験を重ねていくとそれは根拠のない大丈夫ではなくて「神が共にいて下さるから大丈夫!」になっていくことと思います。

神は遠くにいらっしゃる方ではなく、イエス誕生によって、神が人と同じ歩幅で生きてくださる。福音書の中のイエスは人々と共に暮らし、一緒に食事をして同じ立場に共にいてくださる神として描かれています。「神は人となり、私たちの間に住まわれた」と聖ヨハネ福音書の中にあります。

イエスは十字架上で「成し遂げられた」と言い、息を引き取られます。

この成し遂げられたには、「わたし(イエス)は、すべてを受け終えた」という意味もあるとあります。聖書の受難の部分を読むとこの意味がわかると思います。またイエスが人に「働きかけること」も「受けること」においてもやり切っている、すなわち「生き切っている」とあります。

本の中では私たちとなっていますが、私は「待てない」・「性急」・「怠惰」な日常。そのことが、中途半端な生き方になっています。やはり、マザー・テレサも話しているとおり小さなことに大きな愛を持って、ていねいに・・・・なのね。と改めて思いました。

インマヌエル「共にいてくださる神」がどのような方なのか・・・。まだ知らなかった事、気づいていなかったことをこの本を通して見つけることができると思います。

 

 

■来住 英俊 著/ドン・ボスコ社 刊/700円+税

更新日:2014年12月1日


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執筆者

パトリシア

本が大好きな広報部員。夏は十勝にある広大な農地で畑仕事に精を出し、札幌と十勝を行き来しながら、晴耕雨読の日々をおくっています。
洗礼名について/パトリックの女性名。聖パトリックはシャムロック(アイルランド語でクローバーの意味)が象徴。アイルランドの守護聖人。



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