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主任司祭のメッセージ Message from parish priest

『草刈〇〇』

2018年07月07日| 加藤神父

「芸は身を助ける」という諺がありますが、芸ではないのですが、私が神学校に入って身につけた一つに草刈りがあります。一年目の栃木県那須町にあった神学校で、社会福祉法人の施設の人たちと作業をするうちに習得した「草刈り払い機」による草刈りの技術は、私の性格に合っていたのでしょう、仲間の誰よりも上手にできるようになっていきました。神学校の二年目、東京に来てからも、広い敷地内をほとんど私一人で草刈りを行っていました。ある先輩が揶揄と親しみをこめて、そんな私に「草刈正雄」ならぬ「草刈〇〇」と命名してくれました。
その草刈りを五年ぶりにやる機会が巡ってきました。
司祭には霊的生活と、みことば、秘跡、愛の奉仕という三種類の役務の実行が求められています(現代の司祭養成二六項)。教会敷地内の草刈りが愛の奉仕の一つにはならないかもしれませんが、少なくとも訪れる人、ミサに与かる信徒たちが心地よい思いで来ることができるのではないでしょうか。
来てよかったと思って帰る、そんな教会であってほしいと願っています。もちろん外周りだけの問題ではありませんが、まずは花畑に花が咲いていて美しい、緑の庭が美しい、大木の新緑が美しいと感じてくれることが第一だと思います。そのために、私の「草刈〇〇」の異名と奉仕が役に立つなら、こんなに嬉しいことはありません。


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