ロゴ

主任司祭のメッセージ Message from parish priest

『未信徒から与えられた宣教のヒント』

2018年02月06日| 加藤神父

先日七、八年振りに、有志による交流会が山鼻教会で開かれました。当日の午前中に、ある信徒の追悼ミサがありました。参列された未信徒の方が「有志による交流会」のポスターを見て質問を投げかけてきました。その中に「酒の持ち込み大歓迎」の項を見つけて、「教会の人達もお酒を飲むんですか」と驚いていました。私は「イエスは大食漢で大酒飲みだ」(マタイ11・19)と聖書には書かれていて、イエス・キリストが大いに飲み食べ、人々との交わりを大事にしていたことを告げて、大きな行事の時など共同体の大勢が集まってお酒を飲むことがあることをお話ししました。
このことは、メディアを通して流される情報が人々にインプットされている証拠にもなり、敬虔なシスターたちの祈る姿などが、カトリックの教会の全てとのイメージを作り出しているように思います。裏を返せば、ここに私たちの宣教のヒントがあるかもしれません。イエスはよく一人で祈っておられました。とても大切なことですし、祈りを忘れた信者は、もはや信者とは言えないことは確かです。しかし、それが全てではなく、信者だとしても生きていくためには、食べなければ命の維持は困難です。また心の充足も大事なことです。互いに自分をさらけ出して、とことん話し合うことも必要なことです。心と心の触れ合いを求めあっても、まして同じ共同体の人間であれば共通項はすぐに見つかるはずなので、打ち解けるには時間はかからないことは明白です。
私たちキリスト信者は特別な存在ではないこと、神を信じる普通の人であることを、同時に、キリストの弟子となってキリストに倣い、一歩でもキリストに近づこうと努めていることを、また憐れみと愛とに満ちた神からたくさんの恵みをいただき、自分がそれまでの自分とは大いに変えられ、日々心の充足の中で、喜びに溢れて生きていることも伝えていかなければなりません。
一人でも多くの人に。


司祭メッセージ一覧へ


ページトップ
MENU