ロゴ

主任司祭のメッセージ Message from parish priest

『新しいひと』

2018年05月08日| 加藤神父

先日、娘のことで半日産婦人科の病院にいることになってしまった。間もなく新米のお母さんになる女性やお父さんになる人たちが、いつ頃生まれそうだとか、これからのことを話しているのが耳に入ってきて、娘が生まれた時のことを思い出しました。午後8時頃には家内が病室に戻ってきました。家内もほっとしたのと疲れたのでしょう、眠そうにしているので、ゆっくり休みなさいと必要なものがないかを尋ねて、病院を出ることにしました。時計を見ると午後9時でした。外に出ると音もなく粉雪が、ゆったりと時を感じさせないかのごとく舞い降りていました。さほど降り始めて時が経っていなかったのでしょう。地面がうっすらと雪化粧していました。街灯のやわらかな灯りに照らされた、その地面を見た私は、未信者でしたが神さまがいるとすれば、子どもが生まれてくるときは、このように真っ白で純粋な、綺麗な心で生まれてくるのだということを教えてくれたように思いました。
復活節の最中の今、自分の洗礼の時を思い出し、「それまでの古い自分に死んで、新しく生まれ変わった」、つまりは復活した自分を思い起こし、体も心も綺麗にしてくださった神の大きな愛、恵み、あわれみに感謝したいと思います。同時に、これからもあなたを信頼し、従っていきますという決意を、一人ひとりが確かなものとして歩んでいくことができますよう願ってまいりましょう。


司祭メッセージ一覧へ


ページトップ
MENU